Salyu/持田香織/大橋トリオ/宝美『Slow Music Slow LIVE '09 in 本門寺』

池上本門寺で宝美さんのライブがあるという事で、行ってきました。『Slow Music Slow LIVE '09 in 本門寺』(http://lultimo.jp/smsl/)。大人の寺フェス、という感じの企画のようです。いいですねー。

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本日の出演者は以下の通り(出演順)。

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  • 宝美
  • 大橋トリオ
  • 持田香織
  • Salyu

私、Salyuさんも好きなので、同じステージに宝美さんが立つというのがまた嬉しい事で…。

はてさて、実は昨年暮れの宝美さんの草月ホール1stワンマンライブの時に、アンケートに「ライブを聴いてみたい会場は」って項目が出来たんですよ。で、その時私が何を書いたかというとね、

「夕暮れ時の晴れ渡った空の下で聴きたい」

って書いたわけですよこれが。

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そして今日、4人の出演者で1番目の18:30、つまり夕暮れ。しかも予報では曇りとか出ていたのに、空は快晴! やった、私の希望が一つ叶いましたよ。

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ということで、宝美さんのオープニングアクトです。実は今回、開演時間が19:00だったのに、宝美さんのオープニングアクトがその30分前の18:30スタート。まだ客席は半分くらいしか埋まっていないなぁ、という状態だったのがちょい残念。

ちゃんと公式サイトのタイムテーブルを見ていた人は18:30前に来れたと思うけれども、ちょっとねー(しかも明日、明後日のオープニングアクトはちゃんと開演時間後にスタートだし…)。

まあ、それはともかく。ステージ上にはグランドピアノが1台とマイクだけ。今日のピアノ担当は…おお、齊藤友太さんですね。

そして宝美さんの第一声が本門寺の境内に響き渡ります。「産声は闇に消え、あたかも世界ははじまりのよう」…いいね。

私はEブロックで向かって右側スピーカーのど真ん前と、あんまり音響的にいい場所じゃなかったので、いい判断ができているかどうか定かではありませんが、今日の宝美さん、いつもと勝手が違うこの群衆の前でも、割といい声を出している(笑)。

夕焼けから夜に移り変わり、星が次第に見えてくる快晴の空。沈みゆく上弦の月。そよぐ風。夕空に響く蝉の声、虫の声。そして羽田空港を離発着する飛行機が上空をゆったりと進む。そういう空に吸い込まれるような「夢幻の人」。そう、私が聴きたかったのはこういう音だったのですよ。

そしてMCで簡単な挨拶の後、やっぱり季節柄この曲だね。「夏祭り」。照明を落とし気味にして、夕焼けのようなオレンジの照明に。そして会場の周りの森から聞こえる虫の音。最高の「夏祭り」でした。

そして次は…「約束」。本当に今日の宝美さん、このたくさんの観客を前に、とってもよく頑張ってる。この「約束」の歌詞、いいよね。空を見上げ、少しずつ見えてくる星を見ながら、聴かせてもらいました。

ここで少し長いMC。ちょっとぎこちないながらも。

「今日はこれだけは言おうと決めてきました。多分ここに来た人は、私を最初に見る人が9割5分以上だと思うけれども…今日は、出会ってくれて、ありがとう」

そして、ちょっと涙ぐんでる感じになりつつも。

「私は22歳ですが、今までの22年間、たくさんの嘘をついてきました。一つ嘘をつくと、10の嘘をつかなければならなくなると。10の嘘の為に100の嘘をつく事になり、ある時自分を眺めてみると、化け物のようになっていると思った事がありました。そして、こういうことはやめて、正直に生きようと。嘘をつかずに生きても辛いけど、その方がずっと耐えられる。そんなことを思った頃につくった曲を最後に歌います。『心の鍵』…。」

ということで、ラストは「心の鍵」でした。いやー、オープニングアクトで短いステージだったけれども、この「心の鍵」は良かったなぁ。本当に、望み通りの空の下で、空に響いていく宝美さんのライブが聴けました。

そして、齊藤友太さん風味のアレンジが加わった宝美さんの曲たち。また少し違った雰囲気で聴けてとても良かったと思います。本日のセットリスト。

  1. 夢幻の人
  2. 夏祭り
  3. 約束
  4. 心の鍵

ふう。ここでかなりライブレポ書き疲れました(笑)。ちょい手抜きしてもいいですか。すみません。

まずはお食事編でも。宝美さんのライブの前にゲットしていたビール、ソーセージ盛り合わせ、スパイシーチキン、海鮮焼きそば。

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結構いろんな出店が出ていましたからね。暗くなってくると、五重塔がきれいにライトアップされています。

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宝美さんのライブの後に、さらにビールを飲みつつ、焼き野菜と揚げたこ焼きをいただきました。うまー(笑)。いや、決して一人で食ったわけではありませんよ。一応。

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てなことで、こんなものをつまみながら大橋トリオのライブ。うん、なんか大人の空気漂う音楽。バンジョーやスチールギターなんて楽器も取り混ぜつつ、カッコいい音楽を聴かせていただきました。

で、もっちーこと持田香織。観客席から「もっちー!」の黄色い声が飛ぶ。実はライブで聴くのは初めて。ELTの頃の雰囲気とはうってかわってアコースティックな香りのほんわかとした音楽。ほお。こういう曲を最近はやっているのですね。ラストの曲は大橋トリオの曲という事で、再び大橋トリオ登場。ふんわりと聴かせていただきました。

そういえば、もっちーのパーカッション担当がたなまんでした。たなまんと言えば、昨年の晴れ豆での宝美さんの「親子?」発言を思い出す…(笑)。

そこでトリのSalyuさんですよ。そうか、わたしはSalyuさんのライブを聴くのは多分3年ぶりくらいだ…。でもあらためて聴くと、ああ、私はこういう音楽を聴くのが好きなんだ、って思い知らされる。

いや、宝美さんを聴くようになって、あんまり以前私はこういうタイプの曲を聴かなかったなぁ、と思っていたのだけれども、ある意味以前から聴いている Salyuには近いかもしれない、と思ったのです(実はさっき読んだ宝美さんブログによると、ボイトレの先生が一緒だとか…)。

いや、宝美さんの感想に鬼束や一青窈と似ている、とかいう意見を書いたブログがよくあるのだけれど、私は「それはない!」(大体その二人のライブも何度も何度も聴いているし、大好きだ)、と主張していたタチなので…。

で、その上でSalyuとはなんか少し共通する面があるかなぁ、と今日聴いた時に思いました。…でもやっぱり違うと思うけどね(笑)。

それにしても、やはり星空の下で、やはり虫の音をバックに聴くSalyuは素晴らしい。「背伸び」をいい意味でのテーマにしたという「EXTENSION」や、ラストの「コルテオ 〜行列〜」は特に、素晴らしかったなぁ!

ということで、いいライブでした!

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アンケートでの「聴いてみたい会場は」の一つは今回叶いました。関係者の方々ありがとうございます(←お前のためじゃないって 笑)。つきましては、もう一つの希望の「キリスト品川教会グローリアチャペル」が、いつか叶うといいなぁ、と思う今日この頃です。

矢野絢子さんのワンマンを初めてグローリアチャペルで聴いた想い出が忘れられません。あの会場、絶対宝美さんにもぴったり合うと思います。で、その矢野絢子さんとも対バンが近づいていますね。楽しみです。