映画「氷雪の門」を観てきました

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渋谷のシアターN。

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ここに映画「氷雪の門」を観てきました。

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最近、やっと樺太や千島の地上戦についての妙な遠慮というものは薄くなってきたのでしょうか? 第二次大戦で日本において、一般市民を巻き込んで地上戦が行われたのは、 沖縄だけではありません。樺太や千島では、8月15日以降も激しい地上戦が行われました。

その地上戦での悲劇を描いたこの映画。 36年前にソビエトの圧力で上映中止になったということですが、 実際はそのソビエトの圧力に呼応する人々が結構いたから、 こういう事になったのでしょう。

アメリカや日本自身を悪役にできる「ひめゆり」は安心して教育の現場や、 テレビ、映画などに何度も取り上げられる一方(これは悪いことではもちろんないけどね)、 ソビエトを悪者にする映画は上映中止になるというおかしな現実。

以前、私も稚内の高台にある氷雪の門と九人の乙女の碑には行きましたが、 いつも人が絶えないひめゆりの塔と対照的に、 ほとんど人はいませんでした。

この映画では、8月15日以降も全力で北海道を目指し、進撃を続けたソビエト軍が、 一般市民を無差別に殺戮して進んでいく姿が描写されていますが、 実際、そうだったんでしょう?

このような映画が細々とは言え、 復元版が上映されることになったのは良いことではないかと思うのですが、 ソビエトという国がなくなって20年もたってからやっとというのがまた困ったものです。

そして、多分今も、似たようなタブーはありますよね…。

個人的には、主人公もそうなんだけど、 あの可愛らしい看護婦さんが自決するところが辛かった。 映画として大傑作というわけではないけれども、 それでも多くの人に知っておいてほしい歴史を描いた映画でした。