Cocco/タテタカコ/後藤まり子『湧出!桃源郷音泉〜年末大阪編〜』@ 梅田シャングリラ

Coccoとタテタカコと後藤まり子(ミドリ)が対バンで小さなライブハウスでライブする! こんな情報が某サイトで出た瞬間にチケットぴあにアクセスしてチケットを取っていました。大阪だけど。

ということで、新横浜から新幹線で、数年ぶりの大阪に行ってきました(宿は京都に取った)。梅田シャングリラの場所が分からずしばし放浪。やっと見つけたシャングリラの玄関にはCocco、タテタカコ、ミドリのポスターが!

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さて、入場。全部で300人か400人程度の箱かな。こんな場所でCoccoを聴けるなんて…。私は舞台に向かって右の一段高くなったところに陣取りました。実はちょっと膝を先週怪我していて、最前列の方に行くにはちょっとコンディションが悪かったので…。でも素晴らしい場所でしっかり聴けてよかったなぁ。

まずは後藤まり子。ミドリの後藤まり子がソロでどんな曲をやるのだろう、と思っていたのですが…、いきなりアコギのお兄さんを連れて、楽器を持たずにライオンの着ぐるみ…というか「幼稚園のお遊戯でライオン役」な衣装で「がおー」と登場。そして『ネコはカバが好きー』と繰り返す歌。

やばい、…かわいい(笑)。

いつもセーラー服に轟音ギターでリアル「少女、ギターを弾く」をやっているような人ですから、このギャップにくらくらですよ。

いや、そういうステージをいつもやっているからこそ、このある意味微妙なステージをやっている意味があるのだろうなぁ。

しかも、やっている曲がまたかわいい。振りまで付けちゃって、手拍子パンパン、とか。「こういうのやってみたかった」らしい。

「いつもはミドリという「ボケェ殺すぞ」な感じのパンクバンドをやっているけれども、まあいろいろと疲れることもあるので、今日は単純に楽しいことをやってみます」、というコンセプトだそうです。

いやー、いろんな意味で「裏ミドリ」という感じで、ある意味とても感激したライブでした。しかし最近、これほどいろんな意味で予想を裏切られたステージも久々だったなぁ(笑)。すげえ可愛かった。あのエロパフォーマンスと裏腹に、実はすごく繊細なヤツなのであろう、後藤まり子。

タテタカコはステージの中心にピアノ一本。「手の鳴る方へ」からスタートでフォルティッシモ全開で飛ばします。カッコいいよね。

そして「混濁」へと続き、あの張りつめた緊張感がステージを埋めているところで「宝石」。

本当に凄いんだこれが。今年初めてタテタカコのライブを聴いたんだけど、もう既に4回目。

考えてみれば沖縄に通うようになったのはCoccoがきっかけだったし、名前とちょっと曲を聴いたことがあった程度のタテタカコをあらためて凄いと認識できたのは沖縄のピッピ隊長の影響だし、ミドリの存在を知ったのはピッピ隊のプチ☆カフェBar方面からの情報だったし、今日の面子はすべて私にとっては一連の流れでつながっているのですね。

ステージに向かって右側に私はいたので、ピアノの前に座って横を向いて歌っていたタテさんの表情がはっきり見えて凄い迫力だった。

そしてCocco。このステージについてはもう言葉で語るのは無理。すげえ。でも頑張る。

こんな小さな箱でCoccoを聴くのは初めて。舞台の幕(この箱、ステージに幕があるのです)がサーッと開いたらそこに椅子に座ったCoccoが。今日はアコースティックライブ。

一曲目は「ジュゴンの見える丘」。すげえ、本当に凄いよ。そしてアコースティックアレンジの「Rainbow」。

神戸の震災に関連したMCは長かった。Coccoはぼろぼろ泣きながらしゃべっていた。俺も泣いた。「そんな簡単に『好き』なんて言えん」。やはりこの人はどんな「好き」にも真剣でそして深く悩む、そういう人なんだなぁ。そして「小さな町」。

今まで聴いたどんなCoccoのステージとも全然違うステージだったんだけど(そもそもアコースティックライブ形式自体聴いたことない)、やっぱりそこにいるのはあのCoccoだった。

ラストは「暗黙情事」。でも本当に楽しそうに歌うようになったなぁ、Cocco。毎度のことながらアンコールないだろうなぁ、と思いながらも拍手をしていたらなんとアンコール出てきてくれましたよ! すげえ。

ラストは知らない曲だったんだけど、とってもよかった!

そして最後に「また来る!」と言ってCoccoは去って行きました。

いやー、本当によかった。今日のライブは実はCoccoの発案で始まったものらしい。今日の素晴らしい面子を集めてライブを用意してくれたスタッフの方々に感謝です。そして後藤まり子さん、タテタカコさん、Coccoさん、また是非ライブに行かせていただきます。